秋のグル走!ターゲットチャレンジ編

TC・・・といっても、TSUKUBA CIRCUITではありません。

『ターゲットチャレンジ』

groovingに新たなカテゴリが産まれましたので、

むさし屋、早速参加してまいりました。

ってことで今回は本レースについて、コラムを担当させて頂きます。

 

そもそも、このレースは何か、というところから書かせて頂きますと・・・・

既存コンテンツ(スプリント&エクストリーム)では、どうしても敷居が高いと

日々頭を悩ませていた主催者こっちー。

イチ走行会の草レースという位置付けである両カテゴリですが、

回を重ねるにつれ、レベルは上がり。

雨だろうがなんだろうが、1コーナーへの突っ込み全開なスプリントカップ、

D1SLクラスが普通に参加し始めたエクストリームカップ、

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大人の意地の張り合いは、とてもじゃないけど初心者&中級者には近づきがたいレベルに・・。

 

 

『サーキットって、もっと間口は広く、敷居は低くてもいいんじゃないか?』

 

そんな思いがあったのか無かったのか

この秋、車両のスペック、腕に関わらず、

誰にでも挑戦できる権利が与えられるレースが誕生したのでした。

 

それが、『ターゲットチャレンジ』略して TC。

TCの後ろには、48だったり、52だったりという数字がつきます。

 

これは、別にAKBを意識しているわけでは、・・・きっとないと思います。

 

48秒を狙え!52秒を狙え!ってことですね。

 

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この名の通り、ドライバは48秒、52秒をターゲットに走らなければなりません。

現在のレギュレーションでは、TC48にエントリしたドライバは

ラップタイム48秒を切ってはいけません。

48秒を切った場合、その周は無効となります。

 

同じく、TC52にエントリした場合は、52秒を切ってはならないというわけです。

 

更に、ラップタイマ等の使用は禁止。

信じるのは己の感覚のみ。

 

車両のポテンシャルが高い人は如何に調整するか、

逆に車両のポテンシャルが低い人は、如何にクリアラップを取り、

ライバルより前でゴールするか。

 

 

もちろん、サーキット初走行!な人は、まずフリー走行から、となるでしょうが、

基本的なサーキット走行のいろはが分かっていれば、どんな人でもOK!

そんなレースが用意されたのでした。

 

 

前置きが長くなりましたが、

これならむさし屋の能力でも参加できるだろう、と

前のめりで参加してきましたよ。

 

ランエボで。

 

今回、エントリーしたのは8台。

まずは、アイ、プレオの軽2台。

いずれも、ハイスピードな車を保持しているドライバ2名

やんかど@アイさん、ガレジミウラ@プレオさん

ですが、

ここでは、全開で戦える車両を用意してきました。

両車とも、ドライのベストが48秒程度であり、このレース、ガチで来ます。

 

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そして、フィット2台。

こちらもこのカテゴリにあった、ノーマル仕様。

乗っているのは、やはりハイパワー車を普段乗り回すドライバたち

カーボン@白フィットさん、坂東@赤フィットさんです。

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そして、プジョー106、ロードスター。

全開で走れば48秒は余裕で切るでしょうが、混戦の中、

タイム的には上手く纏めやすい2台か?

黄色ちゃん@プジョーさん、てるて@ロードスターさん。

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最後に、バランスブレイカー、EK-9シビックと、エボです。

両車両とも、48秒はクーリング状態?

如何に調整していくか、逆に難しいかもしれません。

ガーコー@シビックさん、むさし屋@エボです。

 

 

そんな参加車両が集う中、この日の天候は台風直前ということもあり、とても不安定。

予選の段階では、セミドライといった感じでした。

 

このカテゴリに挑戦するのは初めてのむさし屋、

予選12分の間に、

48秒を出すための走行を調整しなければなりません。

 

回転数を縛り、シフトを縛り・・・ふむふむ、これで47秒・・・

じゃあ次はこうやtt・・・

 

 

我慢できーん!!

 

 

とりあえず、42秒出してピットに戻りました。

 

 

予選は、

本来であれば、TC48、TC52どちらかに自己申告でエントリし、

そのタイムに近い人から順にグリッドが決まるのですが、

今回は、ウェットコンディションということもあり、

一律、ベストラップが48秒に最も近い車両から順にグリッドが決まることとなりました。

 

当然ながら、むさし屋は48秒に対して6秒近い差。

逆ポール決定です。

 

結果を見てみると、なんと、シビックが1位。

調整してきましたね、ガーコーさん。

 

 

が、

このレース、予選順位はそれほど重要ではないのです。

車両のポテンシャルによっては、簡単にトップチェッカーを受けることは可能。

しかしながら、そうすることに意味があるか、といわれれば、NO。

決勝は、誰にでも優勝の可能性があるのでした。

 

 

そして、その決勝。

天候は、ほぼドライに近いが、わずかに濡れている状態。

主催者は、ターゲットタイムの設定に頭を抱えたようでしたが、

最終的に決まったのは、

 

TC50 1クラス。

 

今回、ターゲットタイムは50秒とし、

2クラス混走?をとりやめ、全車50秒を目指す、という設定が発表されました。

全エントラントに戦慄が走ります。

なぜならば、

予選、48秒を目指して体内時計を構築していたから。

 

根底から、覆った瞬間です。

 

ちなみに、このときまで(48秒狙い)むさし屋の戦略。

4速縛り3500回転以下、ブレーキ少な目ラインワイド目。

これで、48秒ちょいが出せるはずでした。

 

はて、、、ここから2秒押さえるにはどうしたらいいのでしょう。

あるドライバは、如何にペースを抑えるかで悩み、

あるドライバは、全開で攻めるなかに、余裕が少し生まれるのか、

 

混迷を極めるTC50。

 

作戦が決まらずもやっとした気分が晴れないむさし屋ですが、

グリッド最後列につきます。

30秒前、20秒前、

すぐ前のプレオが、良い感じでアクセルを煽るせいで、

エボのエンジンもついつい多くの空気を吸ってしまいます。

 

 

そして・・・

 

戦いの火蓋が、切って落とされました!

 

むさし屋、狙っていたか!

最後尾から1コーナーまでで、1番手に浮上!!

馬鹿か?馬鹿なのか?!

先頭を維持したまま、1周目を終える!

おっと、いつのまにか106が2番手に浮上しているぞ?

そして、先頭のむさし屋は、106に抜かれ・・・シビック、

ロードスターにも抜かれたー!!

ずるずるとペースを落としているランエボ、プレオと接近戦だー!!

 

このとき、ガレジミウラさんは

『前にエボが居たんで、抜こうと思いました』

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とのことで、なぜか趣旨を忘れたかのような追い抜きを見せてくれました。

 

ってことで、レース開始と同時に前に出たむさし屋でしたが、

レース4周目くらいまでに、ずるずると順位を落としていきました。

 

このときの僕が何度もつぶやいていた言葉、それは

 

『いやいや、ペース速いっしょ・・・!!!速い・・・よね・・!!速いってー・・!!!』

 

自分がどれくらいで走っているか、

それは、回転数とシフト位置、それに体感に頼るしかありません。

僕の中で、周りの車両ペースは速かった。

ただ、信頼していいのか?自分の感覚を。

周りのペースと、自分のペース、

どちらを信じていいのか。

 

疑心暗鬼になります、このレース。

 

ここで、一つのデータを提示します。

 

1周目のむさし屋のタイム、57秒。

2周目、52秒

3週目、52秒

 

なんと、1周目、

ペースを上げ、先導したかに見えたむさし屋、

57秒という、50秒に対して絶対的なマージンをもったタイムを記録。

2~3周目もターゲットタイムに対し、

まだ2秒ものマージンを持って走っていたのでした。

しかしながら、レース展開は序盤、先頭を走るむさし屋号が、

引張り気味で走っているように見えたことでしょう。フフフ。

※本人もレース中は気づいていなかったのですけどね

 

そして、周りから

『明らかにペース落としたよね』とレース、口々に言われた

4周目以降、ほぼ50秒をキープ。

実際は、最初の3周よりペースは上がっていたのでした。

しかしながら、周りのドライバはその僕より実際はペースを上げていたのです。

 

僕のペースが上がったことの要素ですが、

心当たりは、3つ。

1つは、4速、3000回転縛りの走りが安定してきたこと。

1つは、プレオのガレジミウラさんにおいていかれそうになってペースを少し上げたこと。

1つは、アイのやんかどさんに煽られ続けていたこと。

 

体感的に、ペースはある程度安定させていたと思っており、

それは思った以上に適切に働いていたわけですが、

3つの心当たりのうちの、下2つが、僕のペースを安定させてくれません。

 

プレオにおいていかれる=ペースが遅い?

アイに煽られる=ペースが遅い?

 

 

そして、気になる車両がもう2台。

後ろからレースをじっと見ているであろう、

フィットの存在です。

 

ここまで、前に出た数台の車両に対し、

フィット2台は、沈黙を守っていました。

 

ドライバーは、普段エボで好タイムをたたき出すカーボンさんと

エクストリームでもスプリントでも勝てる男、坂東さん。

 

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その二人が上がってこない。

 

 

むさし屋は考えた後に、一つの答えにたどり着きました。

 

 

『52秒くらいでも、1周もターゲットタイムを切らなければ、

逆に、先行車が1周でも48秒を切ってくれれば自滅する。

なんて消極的な、でも現実的な作戦だ!』と。

 

 

この答えは、当たらずとも遠からず・・・・

 

 

レース後半、各自、自分のペースを保ったまま、

スプリントでも、耐久でもない不思議な感覚のまま、

チェッカーを受けたのでした。

 

 

表彰式

 

今回、1番の見所が、この表彰式だったのではないでしょうか。

まずは、主催者こっちーから、チェッカーを受けた順位が発表されます。

 

1位 黄色ちゃん@プジョー106

2位 がーこー@シビック

3位 てるて@ロードスター

4位 ガレジミウラ@プレオ

5位 むさし屋@エボ

6位 やんかど@アイ

7位 坂東@フィット

8位 カーボン@フィット

 

むさし屋、この時点で5位。

 

そして、その後、

無効周回数が発表されます。

同一周回数の場合、当然ながら前でチェッカーを受けた方が勝ちとなります。

 

それでは、無効周回数を加味した順位です。

 

1位 坂東@フィット  無効周回数 0

2位 カーボン@フィット 無効周回数 0

3位 むさし屋@エボ 無効周回数 2

4位 やんかど@アイ 無効周回数 2

5位 黄色ちゃん@プジョー106 無効周回数 4

6位 がーこー@シビック 無効周回数 5

7位 てるて@ロードスター 無効周回数 5

8位 ガレジミウラ@プレオ 無効周回数 5

 

なんということでしょう。

ひっくり返ってしまいました。

意外なことに、むさし屋が3位に食い込めたのは僕自身驚きですが、

ある意味予想した通り、後ろの2名が上位に。

 

僕の予想と一つだけ異なること、

それは、

フィット2台が、ほぼ全ラップ(1周目をのぞき)50秒台を出していたこと。

 

単に遅く走っていたのではなく、常にラップタイムをキープしていたのでした。

決して消極的ではなく、積極的に優勝を狙いに行っていたことが分かります。

実力でもぎ取った1位、2位。

坂東さん、カーボンさん、おめでとうございました!

いや、凄い。

 

 

実際に出てみて分かりましたが、難しいですよ。このレース。

レース自体は、大変安全に行えます。

接触することは、周りが見えるレベルの中級以上であれば、ほぼないでしょう。

しかしながら、ローパワーな車は、トラフィックを気にしつつも

常に自分のベストラインを走るという難しさがあり、

ハイパワーな車は、ペースをキープしながら安定してタイムを出す難しさがあり、

通常のレースとは一味も二味も違った体験が出来ます。

 

 

まだまだ改善していく余地もありますね。

レースを見ている観客の皆さんにとっては、ペースの遅い、

観戦してて退屈と捕らえられかねない部分もあり。

 

きっと、

もっと軽クラスの参加が増え、

そして、ドライ路面でタイム差のある混走が実行されることで、

バトル有り、クレバーな走り有りの

見ごたえのあるレースとなることでしょう。

 

なんにせよ、

このカテゴリ、

安全に、楽しく始められるレースの一つとして

これから要注目であることは、間違いありません。

 

是非あなたも、

普段のその足で、

参戦を検討してみてください。

 

予選決勝のみなので、エントリーフィーも安いですよ!

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